歯科の診療科目あれこれ

歯科の診療科目あれこれ

私たちが普段お世話になっているのが一般歯科です。
虫歯になった時に虫歯の部分を取り除いて詰め物をしたり、神経の治療等を行います。

義歯の作成、歯周病の治療や指導、歯石や歯垢の除去、ブラッシング指導などその範囲は多岐にわたります。


ほとんどの治療が健康保険を使用して行われますが、治療法や使用する材料によっては一部自費診療になることもあります。

歯医者イコール虫歯を治療する所というイメージが定着していたのは一昔前の話です。永久歯が虫歯になるとその歯は元に戻すことはできません。現在では、そうならないために定期的に受診し予防と早期治療に力を注いでいる歯科が多くなってきています。

歯垢が付着しているのを放置しておくとそれが歯石に変わっていきます。
そうするとブラッシングでは落とすことができなくなり、受診して特殊な機器を使用してで落としてもらうしか方法がありません。

更に放置しておくと歯周病の原因となります。



人が歯を失う最も多い原因は歯周病と言われています。



気軽に通院できるかかりつけの歯科医を持つことも重要です。

今や、歯科から定期受診の案内や電話による連絡など、定期的に受診することを意識するための努力がなされています。
長寿社会に突入している現在、自分の歯を長持ちさせることは健康寿命を延ばすためにも重要なことなのです。

乳幼児期から永久歯が生えそろうまでの13歳ころまでを対象に治療や予防をする歯科が小児歯科です。

治療や予防のみならず永久歯の歯並びや噛み合わせが正しくできるように歯の健やかな成長を支援するためにある歯科ともいえるでしょう。
乳歯の基は胎生7週ころからでき始めるのです。

そして乳歯が生え始めるころには永久歯が育ち始めているのです。
子どもの虫歯は生え変わるのでと軽く考えている人も多いようですが実はそうではないのです。
虫歯で神経が死んだ乳歯を放置しておくと茶色く変色した永久歯が生えてくることもあり、また大きく虫歯になった乳歯を放置しておくと永久歯が正常に生えてこれない等、様々な影響がでてくるのです。

歯の成長に伴い、その時々に気を付けて観察することも変化していき、大切な時期である1歳半健診、3歳児健診はその時の状態を把握、治療の必要な幼児にアドバイスを与えます。


歯がきちんとした形で生えているか、噛み合わせはどうか、むし歯はないかなどチェックしていきます。

3歳になると虫歯が増えてきます。

治療や相談は一般歯科でも行っていますが、小児歯科も専門分野として認められており、専門医制度が設けられています。

子どもが歯科をいやがるので億劫といわず、慣らすことも大切です。

小児歯科ならではの様々な工夫をこらして子供がきちんと受診し、歯の大切さを認識できるように努めています。美しい歯並びは他人に好印象を与えるのみならず、きちんと機能することで健康面でも大きく貢献することになります。

歯並びに問題のある人の歯をきれいな歯並びに矯正するのが矯正歯科です。

歯並びが悪いことにコンプレックスをもっている人も多いのですが、見た目のみならず噛み合わせが悪いと体の他の部分に負担がかかったり、歯並びが悪いとブラッシングが十分にできなくて歯垢が溜まり、歯石が付着し、しいては歯周病や虫歯になる確率がとても高いのです。



矯正装置を使用して歯の位置をあるべき位置に少しずつ動かしていきます。

それゆえ長い時間と費用が必要になります。
矯正歯科は保険適用外の自由診療の部門になります。

一般歯科ではほとんど行われていない治療であり専門医を受診しなければなりません。


歯列矯正の方法は何種類かあり、それは歯列の状態と本人の希望、治療費などを加味してどの方法で行うかは決定されます。

歯列矯正は装置が目立つと敬遠されがちですが、最近では目立たない治療法もできてきました。


治療を始める前には十分な説明を受け、納得した上で始める必要があります。高額な治療費が必要となり、デンタルローンを取り扱っている所もあるので相談してみるのもよいでしょう。美しさに焦点を当てた総合治療を審美歯科と言います。

これは単に表面的に白く美しく見せることのみを言うのではなく、きちんとした診療、治療を行いその延長上に美容要素を多く取り入れた審美歯科があるのです。大きく分けてホワイトニング治療と補綴による治療があります。


ホワイトニングとは歯科用の薬剤を使って歯の内側から白さをよみがえらせる治療法でブリーチングとも言います。


これは効果がずっと継続するものではなく、定期的に行う必要はあります。

一方補綴による治療法は様々な素材を使って表面を覆う方法をいいます。


例えばラミネートべニアという治療法は歯の表面を0.5ミリ程度削り、表面にセラミックで作った薄い板状のものを張り付けるという方法です。
歯の色や隙間が気になる人が美しい歯並びを手に入れることができる方法です。

また詰め物や差し歯をセラミックなどより自然に美しくみせることのできる材料を使用します。

セラミックは人体と親和性が高く劣化しにくく、使用頻度が多い素材です。


審美歯科も矯正歯科同様に保険適用外の自由診療となります。
医療費は高額になることも多いのですが美意識の高い人を中心に治療を受ける人が増加してきています。
削らなくても歯を一生使い続けられるようにするための歯科が予防歯科です。

従来歯科は虫歯や歯周病に対して歯を金属や樹脂に置き換える治療を行ってきました。
できるだけ削らないようにするにはどうしたらよいかを考えるとそれは他でもない予防ということにたどり着きます。

日本では虫歯になったら歯医者さんで治せばよいという考え方が根付いており、その考え方も徐々に変化してきていますが、定期受診をしてケアを受けている人の割合はまだ少なく5パーセント程度と言われています。

予防歯科の先進国であるスエーデンでは90パーセントの人が予防歯科に通っており80歳の人の残存歯は平均20本、日本においては5本というデータが出ています。

この数字にも見るように、一生自分の歯で食べるためには予防は欠かせないということになります。
予防歯科では唾液検査などで虫歯や歯周病になるリスクを調べ、一人一人に合った予防プログラムを作成します。
最近よく見聞きする言葉にPMTCという言葉がありますが、これはプロが専用の機器を使用して口の中をきれいにするというケアです。


これによって口の中の成熟したプラークであるバイオフィルムを除去することができ、むし歯や歯周病の予防になります。

心地よい状態の中でケアしてもらい、きれいな歯になり、爽快感があります。

歯科の分野でもこのように専門性があります。

歯科医であればどの治療を行っても違法にはなりませんが、それぞれの分野がめざましい発展をとげており、専門分野毎に学会が設立され、専門医や認定医制度を作って技術や知識の習得に努めています。


様々な団体が専門医や認定医制度を取り入れており、どの団体の専門医かということも重要になってきます。歯科治療の専門性を大きく問われる矯正歯科やインプラント治療などにおいてはどんどん治療法も新しくなり、医師の熟練度が必要になってきます。
そのためにはきちんとした施設での研修が欠かせなく、多くの症例を手掛けて指導医のもとでの経験を積む必要があります。
しかしインプラントの学会を例にとってみるとその認定制度を設け専門医、専修医、専門歯科衛生士、専門技工士の認定していますが、条件を満たし指定をうける人数はまだまだ少数です。

一般歯科、小児歯科、矯正歯科、審美歯科、予防歯科、それぞれの特徴を理解して一生自分の歯で美味しく食事をすることが健康寿命に大きく影響することを考え、適切な時期の適切な受診をするように心がけるとよいでしょう。



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